地下8階

いよいよ最終階!


気が付くと、①の部屋に横たわっていました。衣服が乾いているのを見ると、相当長い間気を失っていたようです。ノーラックはどうなったのか、ゴブリン達の作戦は成功したのか、今では全く知る術もありません。

宝箱を開けると、50ゴールド、有効時間3秒のファイヤープロテクトの魔法、ブリンクの魔法が入っていました。全て入手してから②へ降ります。

②は全く仕掛けの無い小さな小部屋に見えます。ジイ様が「おいおい、ここで行き止まりってわけじゃなかろう?」と不安になりながら、部屋をウロウロしていると、地響きがします。

重低音の振動が床や壁を伝わってきます。

何か、とてつもなく大きな生物の泣き声でしょうか…?

ジイ様はひざまずき、泣き声のような音をよく聴こうと、床に耳を当てようとしたとき、落とし穴に頭から落ちてしまいました。

空気を読みきれず、思わずチャーシューメンで起き上がってしまうジイ様
(チャー、シュー、で起き上がってるけど)

崖の下へまで落ちそうになるジイ様でしたが、根性で岩にしがみつきます(③)。


さすがジイ様。そうこなくちゃ。「ふ~、やれやれ」と息つくヒマも無く、地響きがします。「うぉっ!!ドラゴン!!」ジイ様が夢の中で見たドラゴンと同じです!


ここでボケーッとしているとドラゴンのブレスによって真っ黒焦げになってしまいます。すかさずブリンクの魔法を装備しましょう。ブリンクの魔法を使うことでブレスをやり過ごすことが出来ます。ドラゴンの目が光るとブレスを吐いてきます。タイミング良くAボタンを押してブレスをやり過ごしましょう。
 


今だ!ドラゴンの目が光った!ブリンクの魔法を唱えると、炎が吐かれている間、消えることができます。消えてる間、ジイ様はどこに行ってるかって?それは聞かない約束です。

こうならないように、ジイ様は頑張る!

6回ブレスをやり過ごすと、ドラゴンは「あり?コイツったらオイラのブレスが効かないぞ。火力が足りないのかな?」と、今まで以上の威力のブレスを吐く準備を行います。
全力ブレスが襲い掛かってきますので、ファイヤープロテクションの魔法を装備しましょう。この魔法は有効時間3秒です。短いです。なるべくブレスが吐かれる直前で唱えましょう。

お疲れドラゴン

全力ブレスを吐ききったドラゴンはさすがに息切れしてしまいます。「ドラゴンを倒すにはアミュレットじゃったかの?」夢で見た通り、ジイ様はアミュレットを掲げます。

…すると天から炎が舞い降り、崖の一つに激突しました。炎は人の形となり、炎の中から老人が現れました。

思わずドラゴンもびっくり!


バカ者!アミュレットに彫られたルーン文字の詩を読まんか!
ワシは千年もこの時を待ちつづけたのだ!
ルーン文字を読め!

モーダミア!我が師匠モーダミア!炎の中から現れたのはジイ様の師匠であるモーダミアでした!

モーダミアは、魔法を唱え、ジイ様のアミュレットを奪います。捕らわれていたはずの師匠が何故…?ダンリックの言う通り、全ての黒幕は師匠だったのか!?それはともかく、いきなり”バカ者”ってのも、ずいぶんなご挨拶じゃありませんか師匠!

ジイ様はルーン文字を読んだ瞬間絶命するのを知っていたため、モーダミアをにらみ付けたまま、立ちすくんでいました。


読まぬのか…。
よかろう。

ならばアミュレットを返してもらうことにしよう。
次の若者に期待する。

さぁ、死ぬ覚悟をしろ。

若者?ジイ様は若者なのか!?ヒゲでヨボヨボだけど、実は若いのか?実は30歳くらいか?いや、そんな事はこの際、どうでも良し。モーダミアは両手を天に掲げ、電撃を放ってきます。




ジイ様はすかさずボディースタチューの魔法を唱えます。ジイ様の体は、まさに銅像のように硬くなり、電撃を受けても動じません。


3回の電撃を防ぎ、モーダミアは攻撃手段を変更しました。

超音波です。ジイ様はとっさにソニックプロテクトの魔法を唱え、難を逃れます。

再びボディースタチューの魔法を唱え、2回の電撃攻撃をかわしたジイ様。モーダミアはジイ様の左側の崖の骸に何やら魔法を唱えます。




骸に霊気が加わり、死神のようにジイ様に襲い掛かってきます!

しかし、我らがジイ様は冷静にボディースタチューの魔法を使って鋭いカマの攻撃をやり過ごしました。ちなみに、死神のような敵のカマの射程距離は長いので、気持ち早めにボディースタチューの魔法を唱えると良いでしょう。


ちなみに、上の画像は死神に首をはねられる瞬間です。ボーッと見ているモーダミアとドラゴンが不気味です。さらに、モーダミアの電撃にやられたところと、超音波によってやられたところも公開です。

電撃にやられたところ

超音波によって頭をふっとばされたところ

死神に首をはねられたところ

それにしてもボーッと見ているモーダミアの姿が無気味。


もう防御の手段は残っていまい?
まさかとは思うが、自力でここまで来られたとでも思っているのか?
私の顔を良く見ろ。
道中出会った商人を思い出さないかね…?
誰が宝箱をお前に残したと思う?

ぐはっ!!商人はアンタでしたか!?出会うたびに「やーやー!また会ったね」とか軽いノリで接してきたのはアンタだったのか!?それに、60ゴールドとか、高からず、安からず、微妙な値段でアイテムを売りつけて、ジイ様からお金を巻き上げたのはアンタだったのか!?もしかして小銭が欲しかったのか!?


おまえに期待したのが間違いだった!我ながら情けない。
なぜ私がおまえを呼んだのか、教えてやろう。

千年前、私は若き泉のドラゴンたちを滅ぼすためにアミュレットを創った
しかし、ドラゴンは逃げ延び、そして仕返しとして我らの街を破壊し、私をも殺したのだ。
しかし私の魂は生き残った。
そして今、千年の生命を与えてくれたこの泉を取り戻しに来たのだ。


そう、お前は私のしもべとなり、このアミュレットの力によってドラゴンを倒すはずだったのだ。

このアミュレットの力はそれを使用した者にも及ぶ。
それ故、私自身で使うことはしない。
しかしこのアミュレットを持っていれば、ドラゴンは私に手出しできないのだ。

つ、つまり、「ジイ様にアミュレットを使わせてドラゴンを殺す→ジイ様はアミュレットを使ったので死亡→モーダミア1人でハッピー」という青写真を描いていたというのか!?


モーダミアはジイ様から取り上げたアミュレットを掲げ、ドラゴンに「ジイ様を殺せ」と指示します。ドラゴンが大きく息を吸い込んだ瞬間、ジイ様は…


電光石火のマグネットハンド!

モーダミアの掲げたアミュレットはジイ様の手の中へ。アミュレットを持った人物をドラゴンは襲うことはできません。ドラゴンはモーダミアへ向き直り、ブレスを吐きます。


ドラゴンブレスによって身を焦がしながら転落していくモーダミア。

自らの役割を果たし、住処へと帰っていくドラゴン。

一人残されたジイ様は思わずうなだれてしまいます。

「ワシはだまされておったのか…。」






そこへロープが…。

ジイ様が顔を上げると…!


「アンナちゃん!!」

ジイ様の唇を、いたずらな表情を浮かべながら人差し指で抑えたアンナは、そのままジイ様を抱きかかえて上っていくのでした。


「ダンジョンを抜け出すのに2日かかったが、アンナとの旅は時間を忘れさせてくれ、そしてゴブリン達が開放した若さの泉の水は、私に力と若さを取り戻させてくれた。
そして道中、新しい湧き水を見つけることもできた。」

「ふと、モーダミアとドラゴンのことを思い起こしてみる。二人ともある意味では同じなのだ。
二人は千年以上も前に滅び去った街の生き残りであり、互角に戦った者どうしなのだから。」

「何か不思議な感じがする。」

「自分がはるか昔、1000年以上も前の闘争に終止符を打つなんて…」



ジイ様の旅は終わった。

若さの泉によって本当にジイ様が若返ったのか、気分的に若返っただけなのかは分からないが、とりあえずアンナと仲良く暮らしているようだ。

良かった良かった。あ~、良かった良かった。イヤ、本当に。